花粉症について
当院では花粉症の治療を受け付けております。患者さんの中には、毎年この季節を憂鬱な気分で迎える方も多いかと思います。これまで花粉症と診断されたことのある方や、すでに花粉症の症状が出ている方は、お早めにご相談ください。花粉症による鼻炎症状や皮膚炎、目のかゆみなどの治療を行います。
植物の花粉が引き起こすアレルギー症状
花粉症は様々なアレルギー症状を引き起こします。主な症状としては目のかゆみ・異物感・充血、涙、立て続けのくしゃみ、鼻水、鼻づまりなどが挙げられます。
症状が進んだ場合には、せきやのどのかゆみなどの呼吸器疾患だけでなく、皮膚がかゆくなる、頭痛や体がだるくなる(倦怠感)、熱が出る、眠れない、下痢などの胃腸症状、体や顔がほてる、イライラした気持ちになるなど、さらに多様な体の不調が現れてきます。
こうした症状が出てしまうと心身両面でダメージを受け、日常生活の質(QOL)が大きく低下してしまいかねません。
花粉が飛散する時期は、地域や植物の種類によって異なります。原因となる花粉の中で、日本で最も多いものは2月から5月上旬ごろにかけて飛散するスギやヒノキですが、夏から秋にかけてはブタクサやカモガヤがあります。他にもハンノキ、イネ、ヨモギなどがあり、それぞれの患者様によって特定の植物の花粉に体が反応し、症状が出ることがあります。
上記のような症状の際に甲状腺の病気が隠れているかもしれません。
まずはお気軽にご相談ください。
日本人の5人に1人はスギ花粉症
厚生労働省の発表によると、ある最近の調査で、スギ花粉症の方の有病率は全国で20%を超えると報告されているということです。また、発症年齢も低下しており、子どものうちに症状が現れるケースも年々増加しているといわれています。今後も引き続き、日本人が悩まされる病気となっていきそうです。低年齢で発症がみられた方は早期のうちに、またすでに症状をお持ちの方はシーズン初期に対策を行うことで、いかにアレルギー症状を軽減していくかが重要となります。
花粉症の治療法
当院で処方できる花粉症治療薬には、内服、点鼻、点眼、皮膚炎の塗り薬があり、患者さんそれぞれの症状によって使い分け、または併用して症状の軽減を目指していきます。薬の副作用や他に服用されているお薬がある場合なども含め、お話を伺って処方させていただきます。ご心配なことがある場合にもお気軽にご相談ください。
患者様ご自身での予防策(セルフケア)
花粉症対策としては以下のような予防策も意識されると効果的です。
- 花粉が多く飛散している日の日中にできるだけ外出しない、時間を短くする。
- 窓や戸をなるべく閉め、室内への花粉の流入を抑える。
- 外出時は花粉対策用のメガネやマスクをして、花粉が体内への花粉の吸入や皮膚への付着を避ける。
- 外出時は花粉の付着しやすい衣服を避ける。
- 帰宅する際に家の外で衣服をよく払い、花粉を落としてから家に入る。
- 外出から帰ったらすぐに顔を洗い、うがいをする。
- 部屋の掃除をこまめに行う(ハウスダストやダニアレルギーの方にも有効です)。
- 飛散する季節はアルコールやタバコを控え、規則正しい生活と栄養バランスの良い食事を心がける。
その他のアレルギー症状・検査について
患者さんによっては、花粉以外の原因物質によりアレルギー症状が出る方もおられます。ハウスダストやダニの糞・死骸、ペットの毛や皮脂、部屋のカビなど家の中にも原因物質がある場合は、花粉症の季節だけでなく、一年中症状が出る場合もあります。当院では血液検査により、患者様がどんな物質にアレルギーをお持ちなのかをお調べすることも可能です。原因物質を特定することで、より有効な治療に役立てることができます。ご希望の場合はご相談ください。