禁煙外来

禁煙は自分の意思だけでは難しい

タバコが健康への悪影響をもたらすことはよく知られている通りです。
さらにタバコはご自分への害のみならず、喫煙しないご家族にも健康被害をもたらしています。特に子どもの受動喫煙は、乳幼児突然死症候群（SIDS）や気管支炎・肺炎・中耳炎などのリスクを高めます。

しかしながら喫煙をリラックスするためや、どうしても吸いたくなってしまうなど、なかなかやめられない方もおられるかと思います。

なぜなら常習性のあるニコチンの作用により、身体的な依存である脳や体への快感だけでなく、ひと息つける、すっきりするといった心理的な依存が重なるため、有害であることがわかっていても、ご自分の意思の力だけではなかなかやめることができないのです。

それら喫煙への依存に対して、当院ではニコチンが脳神経に作用するのを止め中毒症状をやわらげる薬や、ふだんの生活指導といった禁煙のためのサポートをしております。 どうぞお気軽にご相談ください。

健康保険等で受けられる禁煙治療

禁煙外来での治療は、2006年から健康保険が適用されております。患者様の負担も以前より軽くなっております。これら禁煙治療を健康保険で受けるためにはニコチン依存症の判定テストを行い依存度が5点以上である事など、一定の要件があります。

要件を満たさない場合であっても、自由診療で禁煙治療を受けることができます。

健康保険等による禁煙治療のスケジュール

標準的な禁煙治療のスケジュールは、12週間にわたり合計5回の診察が行われます。
診察時には測定器により、患者様の吐く息に含まれる一酸化炭素の濃度を測定します。一酸化炭素は、タバコの煙に含まれる代表的な有害物質です。禁煙を開始すると、この値が少しづつ低下していきます。わかりやすい数字で結果が出ていくことを励みとして、治療を継続される患者様も多くいらっしゃいます。

また、医師から禁煙を継続するためのアドバイスや補助薬の処方を受けることができるため、通院による禁煙はより成功しやすくなります。なかなか喫煙をやめられない方は、ご自身だけでなく一緒に生活するご家族のためにも、ぜひ禁煙治療についてご相談ください。